【7/21再開へ】3連休明けの株式市場|日経平均は週間4,416円安、米半導体はベア相場入り
東京市場は海の日を含む3連休で7月17日(金)からお休み。先週末の日経平均は週間4,416円安と過去最大の下げ幅を記録し、週末の米国市場でも半導体指数(SOX)がベア相場入りしました。連休の谷間に、先週末の株式市場の動きと、7月21日(火)の再開・4〜6月期決算シーズンに向けたポイントを初心者向けにやさしく整理します。
【7/21再開へ】3連休明けの株式市場
こんにちは。この土曜・日曜と、あすの月曜(7月20日)は海の日の祝日で、東京証券取引所はお休みです。つまり市場は先週末の金曜(7月17日)から立ち止まったまま、次に動き出すのは7月21日(火)となります。
相場が大きく動いたあとの連休は、実は情報を落ち着いて整理するのにちょうどよいタイミングです。今日は「先週末に何が起きたのか」を数字でおさらいし、そのうえで「連休明けに向けて知っておきたいこと」をやさしくまとめておきましょう。
先週は「1週間の下げ幅」が記録的だった
先週の東京市場は、週の後半にかけて値動きが荒くなりました。金曜(7月17日)の日経平均株価は 6万4141円12銭、前日比 2,694円42銭安(-4.03%)で続落して1週間の取引を終えています。
注目したいのは、1日の下げよりも1週間を通した下げの大きさです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 7/17 終値 | 64,141.12円 |
| 7/17 前日比 | -2,694.42円(-4.03%) |
| 週間の下げ幅 | 約 -4,416円 |
| 節目 | 約1か月ぶりに6万5000円を下回る |
報道によれば、この週間4,416円安という下げ幅は過去最大だったとされています。「1日でいくら下がったか」はニュースになりやすいのですが、こうして1週間単位で見ると、先週は相場全体にブレーキがかかった週だった、ということが分かります。
なお同じ7月17日の TOPIX(東証株価指数) は3,919.21ポイント、前日比109.58ポイント安(-2.72%)でした。日経平均(-4.03%)のほうが下げがきつく見えるのは、株価の高い半導体関連株(値がさ株)の影響を受けやすいという日経平均の仕組みによるものです。この点は前回の日次レポートでも触れたポイントですね。
週末の米国市場も半導体が重かった
東京市場がお休みの間も、海の外では取引が続いています。日本時間の土曜早朝に取引を終えた米国市場(7月17日)も、半導体を中心に売られる展開でした。
| 米国の主な株価指数(7/17終値) | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| ダウ工業株30種平均 | 52,146 | -0.77% |
| S&P500種 | 7,457 | -1.02% |
| ナスダック総合 | 25,520 | -1.40% |
週を通しても、S&P500は約1.6%安、ナスダックは約2.9%安と、そろって値を下げました。とくに半導体株の代表的な指数である フィラデルフィア半導体株指数(SOX) は金曜にベア相場入りしたと報じられています(「ベア相場」の意味は後述します)。
売られた背景として報道で挙げられているのは、主に次の2点です。
- AIをめぐる競争環境への懸念 … 中国の新興AI企業が、米国勢に対抗する高性能なAIモデルを公開したと伝わり、米国のAI関連企業の先行きに慎重な見方が広がった。
- 地政学リスク(リスクオフ) … 米国と中東情勢をめぐる緊張が改めて意識され、原油高とあわせて「安全志向(リスクオフ)」の売りが出やすくなった。
東京市場のAI・半導体関連株は、米国の同じ顔ぶれの値動きに影響を受けやすい傾向があります。連休明けの相場を見るうえで、この週末の米国市場の流れは押さえておきたいところです。
「ベア相場」ってなに?「調整局面」とどう違う?
ニュースで「ベア相場(弱気相場)入り」という言葉を見て、前回出てきた「調整局面」と何が違うのだろう、と思った方もいるかもしれません。ここは初心者の方に知っておいてほしい大切なポイントです。
一般に相場の世界では、直近の高値からの下げ幅を目安に、次のように呼び分けることが多いです。
| 呼び方 | 一般的な目安(高値からの下落) |
|---|---|
| 調整局面(コレクション) | おおむね 10%以上 |
| ベア相場(弱気相場) | おおむね 20%以上 |
つまり「ベア相場」は「調整局面」より一段深い下げを指す言葉、という位置づけです。今回ベア相場入りしたと報じられたのは米国の半導体株指数(SOX)であって、日経平均そのものではない点に注意してください。日経平均は前回ご説明したとおり、6月25日の最高値(終値6万4141円…ではなく7万2366円34銭)からおよそ11%下がった「調整局面」の目安に届いた水準にあります。
いずれも「相場が壊れた」という意味の言葉ではなく、上がり続けた相場がいったんスピードを緩めている状態を表す用語です。言葉の目安を知っておくと、ニュースの受け止め方がずいぶん落ち着きます。もちろん、これらは過去から現在の位置を示す言葉であって、この先の値動きを予想・保証するものではありません。
連休明け(7/21〜)に向けて
カレンダーを整理しておきましょう。
- 7月18日(土)・19日(日) … 週末でお休み
- 7月20日(月) … 海の日の祝日で、東京証券取引所は休場
- 7月21日(火) … 3連休明け、次の立会い
そして例年、7月下旬から8月上旬にかけては、国内企業の 4〜6月期(第1四半期)決算の発表が本格化する時期にあたります。相場全体の値動きが荒いときほど、「株価がいくら動いたか」だけでなく、個々の会社が実際にどれだけ稼いだのかという中身を確認できる決算は、落ち着いて情報を整理するよい手がかりになります。
報道では、メモリ半導体の価格上昇などを背景に、今回の4〜6月期は企業業績が総じて底堅いとの見方がある一方、4月以降の急上昇に対する利益確定の売りや、米国の金利・原油高への警戒がブレーキになりうる、という慎重な見方も同居しています。強気・弱気どちらの材料もある、というのが実際のところです。
このところの相場は、AI・半導体という同じ顔ぶれが「上がるときも下がるときも主役」になりがちです。指数の1日の上下だけで一喜一憂しすぎず、連休のあいだに落ち着いて情報を整理しておきたいですね。
IRDBで「中身」を見てみる
指数の上下に振り回されそうなときこそ、個別企業の財務の「中身」を知っておくと、ニュースの受け止め方が落ち着きます。まずは財務指標の読み方から始めてみるのがおすすめです。
- EPSとは? — 1株あたりでどれだけ稼いだかを見る目安
- PERとは? — 利益に対して株価が割安か割高かを見る目安
- PBRとは? — 会社の純資産に対して株価が割安か割高かを見る目安
- ROEとは? — 会社がどれだけ効率よく利益を稼いでいるかの目安
※いずれも投資判断のための推奨ではなく、財務データの読み方を学ぶための題材です。
ワテのひと言(番頭より)
ほな番頭からひとことだけ。連休いうても、相場のことが気になって落ち着かん、いう人もおりまっしゃろ。先週は1週間で4,416円安、これは過去いちばんの週間の下げ幅やそうな。「えらい週やったなあ」とため息のひとつも出ますわなあ。
せやけど、あわてなや。土日に月曜の海の日が乗っかって、東京の商いは金曜からずっとお休み。次に暖簾を上げるのは21日の火曜からでんねん。海の向こうの米国さんも半導体がベア相場入りやなんやと騒がしいけど、これは「高値から2割ほど下げた」いう相場の目安の言葉であって、店じまいの合図とはちゃいますで。
商いの世界では、まわりが騒がしいときほど、帳面(=決算)をじっくり見るのが番頭の役目や。もうじき4〜6月期の決算が出そろう季節でっさかい、値動きを追いかけて胃を痛めるより、会社が実際なんぼ稼いだかをじっくり見るほうが、よっぽど身につきまっせ。ほな、ええ連休を。火曜からまた気張っていきまひょ。
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