【7月17日大引け】日経平均2694円安で調整局面入り|下げ幅は歴代5位、AI・半導体株が主導
日経平均は7月17日、前日比2,694円42銭安の6万4141円12銭と続落し、下げ幅は過去5番目の大きさと報じられました。6月25日の最高値から約11%下がり、いわゆる「調整局面」入り。キオクシアやソフトバンクグループなどAI・半導体関連株の下げが主導した一週間を、初心者向けにやさしく振り返ります。
【7月17日大引け】日経平均2694円安で調整局面入り
こんにちは。今週の株式相場は値動きの大きな一週間となりました。週末に一度立ち止まって、金曜日(7月17日)に何が起きたのかを落ち着いて整理しておきましょう。数字が大きく動いたときこそ、「いくら下がったか」よりも「なぜ動いたのか」「今どのあたりにいるのか」を確認しておくことが大切です。
前営業日(7月17日・金)の振り返り
日経平均株価は 6万4141円12銭と、前日比 2,694円42銭安(-4.03%)で続落しました。前日16日の1,915円安に続く下落で、下げ幅は過去5番目の大きさだったと報じられています。
主な数字は次のとおりです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 終値 | 64,141.12円 |
| 前日比 | -2,694.42円(-4.03%) |
| 取引時間中の安値 | 62,704.60円(一時 -6.18%) |
| 前日(7/16)終値 | 66,835.54円 |
取引時間中には一時6%を超える下げとなり、6万2704円台まで売られる場面もありました。終値にかけて下げ幅をやや縮めたものの、週を通じて重い展開が続きました。
下げをけん引したのは「AI・半導体」
今回の下落で中心となったのは、このところ相場の主役だった AI・半導体関連株です。前日の米国市場で半導体株が売られた流れを引き継ぎ、東京市場でも同じ顔ぶれが大きく下げました。
7月17日に大きく下げた主な銘柄は次のとおりです。
| 銘柄 | 7月17日の下落率 |
|---|---|
| キオクシアホールディングス | -16.10% |
| 村田製作所 | -9.14% |
| ソフトバンクグループ | -9.01% |
| 東京エレクトロン | -8.17% |
| アドバンテスト | -7.20% |
※上記は7月17日の値動き(事実)の記録であり、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。
報道では、こうした下げの背景として「AIの成長ペースに対する慎重な見方が広がった」ことが指摘されています。これまで相場を強くけん引してきたAI・半導体関連株だけに、その勢いに疑問が生じると、指数全体への影響も大きくなります。上げるときの主役は、下げるときの主役にもなりやすい、というわけです。
「調整局面」ってなに?
ニュースで「日経平均が 調整局面 に入った」という表現を見た方もいるかもしれません。ここは初心者の方に知っておいてほしいポイントです。
一般に相場の世界では、直近の高値から10%以上下がった状態を「調整局面(コレクション)」と呼びます。
日経平均は6月25日に 7万2366円34銭という最高値(終値ベース)をつけていました。7月17日の終値6万4141円12銭は、そこから 約11%低い水準にあたります。つまり、教科書的な意味での「調整局面」の目安に届いた、ということです。
「調整」という言葉は「相場が壊れた」という意味ではなく、上がり続けた相場が一度スピードを緩め、行き過ぎた分を戻す動きを指す、という点を押さえておくと、ニュースの受け止め方が落ち着きます。もちろん、この先どう動くかを予想・保証するものではありません。
「日経平均だけが大きく下げた」のはなぜ?
もう一つ、前回もお伝えした大事なポイントをおさらいします。同じ7月17日の TOPIX(東証株価指数) は 3,919.21ポイント、前日比109.58ポイント安(-2.72%)でした。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 64,141.12円 | -4.03% |
| TOPIX | 3,919.21pt | -2.72% |
日経平均の下落率が、TOPIXよりも大きくなっています。これには理由があります。
- 日経平均は225銘柄の「株価」を平均する仕組みのため、1株あたりの株価が高い銘柄(値がさ株)の影響を強く受けます。半導体関連には値がさ株が多いのが特徴です。
- TOPIXは会社の規模(時価総額)に応じて計算されるため、値がさ株1社の値動きに振り回されにくい指数です。
つまり今回の下げは、市場のすべての会社が一様に売られたというより、株価の高い半導体・AI関連株が集中的に売られた結果、日経平均のほうが大きく削られた——という構図です。2つの指数を並べて見ると、下げの「正体」が少し見えてきますね。
なお、為替は1ドル=162円台で推移しており、前日から大きな変動は見られていません。
来週(次の立会い)に向けて
カレンダーを確認しておきましょう。7月20日(月)は海の日の祝日で、東京証券取引所は休場です。土曜・日曜と合わせて3連休となるため、次の立会いは7月21日(火)となります。
そして例年、7月下旬から8月上旬にかけては、国内企業の 4〜6月期(第1四半期)決算 の発表が本格化する時期にあたります。相場全体の値動きが荒いときほど、個々の会社が実際にどれだけ稼いだのかという「中身」を確認できる決算は、落ち着いて情報を整理する手がかりになります。
このところの相場は、AI・半導体という同じ顔ぶれが「上がるときも下がるときも主役」になっています。指数の1日の上下だけで一喜一憂しすぎず、連休の間に落ち着いて情報を整理しておきたいところです。
IRDBで「中身」を見てみる
指数の上下に振り回されそうなときこそ、個別企業の財務の「中身」を知っておくと、ニュースの受け止め方が落ち着きます。まずは財務指標の読み方から始めてみるのがおすすめです。
- EPSとは? — 1株あたりでどれだけ稼いだかを見る目安
- PERとは? — 利益に対して株価が割安か割高かを見る目安
- PBRとは? — 会社の純資産に対して株価が割安か割高かを見る目安
- ROEとは? — 会社がどれだけ効率よく利益を稼いでいるかの目安
※いずれも投資判断のための推奨ではなく、財務データの読み方を学ぶための題材です。
ワテのひと言(番頭より)
ほな番頭からひとことだけ。今週の相場は、まあえらい騒がしいことになりましたなあ。金曜だけで2,694円安、いっとき6%超も下がって、下げ幅は歴代5番目やそうな。「なんちゅう週末や」とため息ついてる人もおりまっしゃろ。
せやけど、あわてなや。日経平均は4.03%安でっけど、TOPIXは2.72%安。同じ日でこれだけ下げ幅がちゃういうことは、世の中の会社が全部あかんようになったわけやのうて、株価の高いAI・半導体のお歴々が集中的に売られたいうことでんねん。それに、6月末の高値からの下げがだいたい1割で、これは相場の世界で「調整」と呼ばれる、まあ息継ぎみたいなもんや。壊れたわけとちゃいますで。
商いの世界では、まわりが騒がしいときほど、帳面をじっくり見るのが番頭の役目や。20日は海の日でお休みでっさかい、次の商いは21日の火曜から。もうじき4〜6月期の決算も出そろう季節や。値動きを追いかけて胃を痛めるより、会社が実際なんぼ稼いだかをじっくり見るほうが、よっぽど身につきまっせ。ほな、ええ三連休を。
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