日次レポート2026/8/8by 初心者向けライター

【土曜】日経平均76円安の65,606円、レーザーテック急落・フジクラ急伸で明暗。米雇用統計は23,000人減の大きな下振れ

おはようございます。昨日8月7日(金)の東京市場は、日経平均が76.55円安の65,606.71円と小幅続落、TOPIXは19.08ポイント高の4,074.93と明暗が分かれました。レーザーテックが決算ガイダンスの下振れで急落する一方、フジクラは業績上方修正で急伸。夜には米7月雇用統計が23,000人減という大幅な下振れとなり、来週の相場材料になりそうです。

【土曜】日経平均76円安の65,606円、レーザーテック急落・フジクラ急伸で明暗。米雇用統計は23,000人減の大きな下振れ

おはようございます。今日8月8日は土曜日なので、東京市場はお休みです。今日は、市場がお休みの日ならではの読み方で、昨日8月7日(金)までの流れと、夜に発表された米国の重要指標を整理します。

まずは昨日8月7日(金)の終値をおさらい

項目8月7日(金)終値前日比
日経平均株価65,606.71円-76.55円(-0.12%)
TOPIX4,074.93ポイント+19.08ポイント(+0.47%)

日経平均は前日比76.55円安の65,606.71円と小幅続落でした。一方でTOPIXは19.08ポイント高の4,074.93と上昇しており、前日(8月6日)と同じく、日経平均とTOPIXで方向が分かれる展開となりました。

東証プライム市場全体では、値上がり939銘柄・値下がり582銘柄と、値上がり銘柄のほうが多数派でした。売買代金は概算で10兆896億円にのぼります。寄り付き後には一時500円を超える下落となる場面もありましたが、後場にかけて下げ渋り、終値では76.55円安まで下げ幅を縮めました。

初心者の方への一言: 値上がり銘柄のほうが多いのに日経平均は下がる、逆に値下がり銘柄のほうが多いのに日経平均は上がる——こうした「指数」と「市場の中身」のズレは、たびたび起こります。日経平均は株価水準の高い一部の銘柄(値がさ株)の値動きの影響を強く受けるためです。個別銘柄の値動きも合わせて見る習慣が大切です。

個別銘柄で大きく明暗、レーザーテック急落・フジクラ急伸

昨日の値動きを牽引したのは、指数全体というより個別銘柄の決算発表でした。

銘柄動き主な材料
レーザーテック(6920)大幅安2027年6月期の業績見通しが市場予想を下回る
フジクラ(5803)急伸2027年3月期の業績予想を2度目の上方修正
ソフトバンクグループ(9984)続落前日発表の4〜6月期減益決算を引き続き嫌気

レーザーテックは、2026年6月期の決算(営業利益1,053億円、前期比14.3%減)にあわせて、2027年6月期の業績見通し(営業利益1,250億円、前期比18.8%増の計画)を発表しました。増益計画そのものは示されたものの、市場が期待していた水準(コンセンサスは1,380億円程度とみられていました)には届かず、受注高見通しも事前の市場期待をやや下回る内容だったことから、株価は前日比5,810円安の37,520円まで大きく下げました。

フジクラは対照的に、2027年3月期の業績予想を今期2度目となる上方修正としました。経常利益の見通しを316億円から453億円へ(+43.4%)、営業利益見通しも約2.3倍へ引き上げる内容で、後場にかけて株価は急伸しました。

ソフトバンクグループは、前日8月6日に発表した2027年3月期第1四半期決算(純利益3,473億円、前年同期比18%減)を引き続き嫌気する形で、一時株価が6.5%超下落する場面がありました。

半導体・電子部品関連には売りが優勢だった一方、バンダイナムコホールディングス・コナミグループ・任天堂などゲーム関連や、大塚ホールディングス・中外製薬など医薬品関連には買いが入り、指数全体を下支えしました。この先も個別銘柄の決算をきっかけにした値動きが続くかどうかは、本記事で断定することはできません。

家計調査:実質消費支出は7カ月連続のマイナス

昨日は総務省から6月分の家計調査も発表されています。2人以上の世帯の消費支出は1世帯あたり290,886円で、物価上昇分を差し引いた実質でみると前年同月比3.3%の減少となり、7カ月連続のマイナスとなりました。勤労者世帯に限ると実質消費支出は5.8%減という、より大きな落ち込みです。名目の実収入は2.0%増えているものの、物価上昇のペースに追いついていない格好です。この結果だけで内需関連企業全体の業績を占うことはできませんが、市場心理の重しの一つとして報じられていました。

夜には米7月雇用統計、まさかの23,000人減

日本時間21時30分には、市場が最も注目する経済指標のひとつ米7月雇用統計が発表されました。

項目結果市場予想
非農業部門雇用者数(前月比)-23,000人+80,000〜97,500人程度
失業率4.1%4.2%前後

非農業部門雇用者数は前月比23,000人の減少と、市場が見込んでいた8万人超の増加を大きく下回る、まさかの下振れとなりました。失業率は4.1%とやや低下しましたが、これは労働参加率が61.4%まで低下した(5年超ぶりの低水準)ことも影響しているとみられ、単純に「雇用が改善した」とは言い切れない内容です。また、5月分の雇用者数は下方修正され、63,000人(従来発表から66,000人の下方修正)となりました。

この結果を受けて、外国為替市場ではドル売りが進み、ドル円は発表前の158円台前半から157円60銭まで下落しました。この雇用統計の弱さが、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策見通しや来週の株式・為替相場にどう波及するかを、本記事で断定することはできません。引き続き値動きを確認したいところです。

今日8月8日(土)・明日8月9日(日)について

今日・明日は土日で、東京証券取引所はお休みです。取引がない2日間なので、値動きを予想することはできませんし、IRDBもそれを行いません。

かわりに、週末は次のような使い方がおすすめです。

  • 昨日の米雇用統計の詳細を読み込んでおく:雇用者数だけでなく、業種別の内訳や賃金の伸びなど、報道の続報にも目を通しておくと理解が深まります
  • 決算資料をじっくり読む:8月上旬は決算発表のピークです。値動きが荒い発表直後を避けて、週末に有価証券報告書や決算短信を読むのも一つの方法です
  • 来週の予定を確認しておく:下でまとめる来週のイベントに、あらかじめ目を通しておきましょう

来週(8月10日〜8月14日)の主な予定

日付予定
8月10日(月)東京市場、取引再開。決算発表シーズンが引き続き集中
8月11日(火)山の日で東京証券取引所(現物市場)は休場。米7月中古住宅販売件数の発表
8月12日(水)米7月消費者物価指数(CPI)の発表
8月14日(金)決算発表の集中期間の目安(7月下旬から続く決算シーズンの区切り)

特に注目したい2つのポイント

① 米雇用統計の下振れが来週の相場にどう波及するか

非農業部門雇用者数の減少、労働参加率の低下、前月分の下方修正と、弱さが重なる内容でした。米国の金融政策見通しが来週にかけて改めて意識される可能性があり、株式・為替市場双方の値動きに注意が必要です。FRBが今後どう動くかを本記事で予想することはできません。

② 決算発表ラッシュの中、個別銘柄の明暗が続くか

昨日はレーザーテックとフジクラのように、同じ日でも決算内容次第で株価が正反対に動く場面が目立ちました。決算シーズンは来週半ばにかけてなお続くとみられ、指数全体の値動きだけでなく、個別企業の決算内容を確認する姿勢が引き続き大切になりそうです。

今日8月8日(土)にやっておきたいこと

  1. 米雇用統計の続報を確認する:業種別の増減や賃金の動向など、詳しい分析記事にも目を通しておきましょう
  2. レーザーテック・フジクラの決算内容を振り返る:同業他社や取引先への影響を考える材料になります
  3. 来週のスケジュールを手帳にメモしておく:山の日で休場になる8月11日を忘れずに

決算シーズンの予習に、IRDBの用語解説と企業データもどうぞ。

今日のまとめ

  • 昨日8月7日の日経平均は65,606.71円(-76.55円・-0.12%)で小幅続落、TOPIXは4,074.93ポイント(+19.08ポイント・+0.47%)で上昇と、指数間で明暗が分かれた
  • 個別銘柄ではレーザーテックが決算ガイダンスの下振れで急落(-5,810円)、フジクラが業績上方修正で急伸と対照的な値動き
  • 総務省の6月家計調査では実質消費支出が前年同月比3.3%減、7カ月連続のマイナス
  • 夜発表の米7月雇用統計は非農業部門雇用者数が23,000人減と市場予想(+8万人超)を大きく下回り、失業率は4.1%に低下。ドル円は157円60銭まで下落
  • 今日8月8日(土)・明日8月9日(日)は市場休場
  • 来週は8月11日(火・山の日)が休場8月12日(水)に米7月CPIの発表を予定。決算発表シーズンも継続

ワテのひと言(大阪弁の総括)

さて、ここからは船場の番頭がひと言。

昨日は同じ日に、片方は決算でえらい下がって、もう片方は決算でえらい上がる。レーザーテックはんとフジクラはん、まるで対照的な一日でしたな。「決算発表シーズン」いうんは、指数がちょっとやそっと動くより、こういう個別の明暗のほうがよっぽど大事な話やと、番頭は思うとります。

ほんで夜には、アメリカの雇用統計が大方の予想を裏切って、まさかのマイナスでおました。予想を大きく外す数字が出た日は、次に何が起こるか慌てて決めつけんと、まずは数字そのものをしっかり眺めるんが商いの作法どす。

今日と明日は市場もお休みでおます。こういう日こそ、決算書や雇用統計の中身をじっくり読み込む、ええ機会でっせ。来週は火曜が山の日で休みいうのも、お忘れなく。ほな、ええ週末を。まいど、おおきに。

口座開設はこちらから

投資を始めるには証券口座が必要です。初心者におすすめのネット証券3社をご紹介。

初心者おすすめ

SBI証券

ネット証券 国内口座数No.1

  • 国内株式手数料 0円〜
  • 投資信託 2,500本超
  • NISA 完全対応
口座開設
ポイント貯まる

楽天証券

楽天ポイントで投資もできる

  • 楽天キャッシュで投信積立
  • 日経テレコン無料
  • アプリ操作が直感的
口座開設

マネックス証券

投資情報・分析ツールが充実

  • 銘柄分析ツール 充実
  • 米国株 取扱多数
  • IPO 抽選 平等型
口座開設

※ 本ページにはアフィリエイトリンクが含まれます。リンクから口座開設・取引が行われた場合、運営者が紹介手数料を受け取る場合があります。

日経平均TOPIXレーザーテックフジクラ米雇用統計ドル円決算初心者

関連記事