日経平均617円安も TOPIXは続伸、半導体に利益確定売り。今日は米雇用統計
おはようございます。昨日8月6日の東京市場は、前日の米ハイテク株安を受けて日経平均が617円18銭安の65,683円26銭と3営業日ぶりに反落しました。一方でTOPIXは9.68ポイント高の4,055.85と続伸し、指数によって明暗が分かれる一日に。今日8月7日は日本時間21時30分に米7月雇用統計が発表されます。
日経平均617円安もTOPIXは続伸、半導体に利益確定売り
おはようございます。8月7日、金曜日の朝です。昨日8月6日は、前日までの大幅高から一転、日経平均だけが下げる一日になりました。今日の値動きを見る前に、まずは昨日の状況を整理しておきましょう。
昨日8月6日(木)の終値をおさらい
| 項目 | 8月6日(木)終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 65,683.26円 | -617.18円(-0.93%) |
| TOPIX | 4,055.85ポイント | +9.68ポイント(+0.24%) |
日経平均は前日(8月5日)比617.18円安の65,683.26円と、3営業日ぶりに反落しました。一方でTOPIXは9.68ポイント高の4,055.85と、3日続伸。同じ東京市場でも、日経平均とTOPIXで明暗が分かれる一日となりました。
初心者の方への一言: 「日経平均は下がったのにTOPIXは上がった」――これは珍しいことではありません。日経平均は値がさ株(株価の高い銘柄)の影響を受けやすく、半導体関連など一部の銘柄の値動きが指数全体を大きく動かすことがあります。一方TOPIXは東証プライム全銘柄の時価総額をもとにした指数で、値上がり銘柄が多ければ上がりやすい性質があります。どちらか一方だけでなく、両方を見る習慣をつけると市場の姿がつかみやすくなります。
半導体関連に利益確定売り、日経平均の重荷に
昨日の下げの主な要因は、AI・半導体関連銘柄への利益確定売りでした。前日(8月5日)の米国市場でナスダック総合指数や半導体関連の値動きを示すSOX指数が下落したこと、半導体メモリー大手サンディスクの業績見通し悪化、さらに韓国株の下落も重なり、東京市場でも朝方から半導体株を中心に売りが優勢となりました。
日経平均の値動きに関しては、キオクシア、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループの4銘柄だけで日経平均を850円程度押し下げたと報じられています。前日にストップ高を記録したイビデンも、昨日は一転して値下がり銘柄の一角となり、ほかにフジクラ、TDKなどにも売りが出ました。
一方で、東証プライム市場全体で見ると値上がり銘柄が7割強を占めており、ファーストリテイリングやオムロンなど好決算銘柄や内需関連株には買いが入りました。原油価格の下落(ホルムズ海峡を巡る緊張緩和期待)も、食品・小売りなど内需関連株への買いを後押しした一因と伝えられています。この先も半導体株の調整が続くかどうかは、本記事で見通しを断定することはできません。
決算:ソフトバンクグループは純利益18%減
昨日8月6日にお伝えしていたソフトバンクグループの決算が発表されました。2027年3月期第1四半期(4〜6月)の純利益は3,473億円と、前年同期の4,218億円から18%の減益となりました。傘下のビジョン・ファンドの投資先である配車サービス大手の株価下落などが響き、税引き前利益が前年同期から大きく落ち込んだと報じられています。AI関連投資の回収に向けた道筋がどう評価されるかが、市場の関心事となっています。
為替:ドル円は157円台後半で方向感の定まらない展開
1ドル=157円台後半――昨日の東京外国為替市場でも、ドル円は前日(157円70〜80銭前後)からおおむね横ばいの水準で小動きの展開が続きました。市場では日米の協調為替介入への警戒感がくすぶる一方、日銀による9月の追加利上げ観測も意識されており、方向感が定まりにくい状況です。最大の焦点は、今日発表される米雇用統計に移っています。この先ドル円がどちらに動くかを本記事で断定することはできません。
今日8月7日(金)の注目点:米7月雇用統計
今日は日本時間21時30分に、市場が最も注目する経済指標のひとつ米7月雇用統計が発表されます。事前予想では、非農業部門雇用者数が前月の+5.7万人から+8万人程度への伸び拡大、失業率は6月と同水準の4.2%が見込まれています。労働市場の底堅さが確認されるかどうかは、FRB(米連邦準備制度理事会)の今後の金融政策を占ううえで重要な材料になるとされ、日本時間の夜にかけて為替・株式市場双方の値動きが大きくなりやすい点に注意が必要です。
決算発表も引き続き集中しています。
- リクルートホールディングス、ブリヂストン、SMC、三井不動産、ENEOSホールディングス、テルモ、日本ペイントホールディングス、大林組などの決算発表が予定されています
今週末から来週にかけての主な予定
| 日付 | 予定 |
|---|---|
| 8月7日(金) | 米7月雇用統計(日本時間21時30分発表予定)、リクルートHD・ブリヂストン・SMC・三井不動産・ENEOS HD・テルモ・日本ペイントHD・大林組の決算 |
| 8月10日(月) | 日銀「金融政策決定会合における主な意見」(7月30・31日開催分)公表、財務省2026年上半期国際収支の公表 |
特に注目したい2つのポイント
① 半導体株の調整はいったん一服するか
前日までの急騰の反動で昨日は利益確定売りが出ましたが、東証プライム全体では値上がり銘柄が7割を超えており、相場全体が総崩れになったわけではありません。半導体株への売りが今日以降も続くのか、それとも一巡するのかを本記事で断定することはできません。 米国のハイテク株・半導体株の動向とあわせて、引き続き値動きを確認したいところです。
② 米雇用統計を受けた為替・金融政策見通し
ドル円は日米協調介入への警戒と日銀9月利上げ観測がにらみ合う難しい局面にあります。今日の米雇用統計の結果次第で、FRBの利下げ観測や日銀の利上げ観測が改めて意識される可能性があり、株式・為替市場の値動きが大きくなりやすい点には注意しておきたいところです。
今日8月7日(金)にやっておきたいこと
- 21時30分の米雇用統計の結果を確認する:非農業部門雇用者数と失業率の内容、市場予想との差を見ておきましょう
- 半導体関連株の値動きを定点観測する:キオクシアやアドバンテストなど、前日下落が目立った銘柄の動きが続くか確認しましょう
- ドル円の水準をチェックする:157円台での一進一退が続くか、雇用統計後に方向感が出るかを見ておきましょう
決算シーズンの予習に、IRDBの用語解説と企業データもどうぞ。
- ROE(自己資本利益率)とは? — 株主のお金でどれだけ稼いだかを見る指標
- 自己資本比率とは? — 財務の安定性を見る指標
- D/Eレシオとは? — 借金と自己資本のバランスを見る指標
- 企業データを調べる — 決算発表のあった会社の財務データを確認できます
今日のまとめ
- 昨日8月6日の日経平均は65,683.26円(-617.18円・-0.93%)で3営業日ぶりの反落、一方TOPIXは4,055.85ポイント(+9.68ポイント・+0.24%)で3日続伸と、指数間で明暗が分かれた
- 下げの主因はAI・半導体関連への利益確定売り。キオクシア・アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループの4銘柄で日経平均を約850円押し下げ
- 一方で東証プライムの値上がり銘柄は7割強を占め、ファーストリテイリングやオムロンなど好決算・内需関連株には買いが入った
- ソフトバンクグループの2027年3月期第1四半期は純利益3,473億円(前年同期比18%減)
- ドル円は157円台後半で小動き。日米協調介入への警戒と日銀9月利上げ観測がにらみ合う展開
- 今日8月7日は日本時間21時30分に米7月雇用統計、リクルートHD・ブリヂストン・三井不動産など決算発表が集中
- 8月10日に日銀「主な意見」・財務省国際収支の公表を予定
ワテのひと言(大阪弁の総括)
さて、ここからは船場の番頭がひと言。
昨日は日経平均が617円も下がった言うたら、ぎょうさん驚かはった方もおるかもしれまへんな。せやけどTOPIXは逆に上がっとる。これ、相場全体が総崩れになったわけやのうて、半導体はんに買われすぎた反動で「ひと息入れとる」だけ、いう見方もできますんや。
前日にストップ高やったイビデンはんが、今日は一転して値下がり組に回っとる。「昨日えらい上がったから今日も上がる」いうんは、あきまへん。相場の勢いいうんは、行ったり来たりが商いの常どす。
今日は米国の雇用統計いう、月に一度の大きな材料が控えとります。数字ひとつで為替も株もぐらっと動くことがおますさかい、今日の夜は落ち着いて、まずは数字を確かめる。慌てて動くのはそれからでも遅うおまへん。ほな、今日も一日、よろしゅうお願いします。まいど、おおきに。
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