日経平均は週間2.09%安、9月4日は806円高で反発 来週はFOMC・日銀会合控え金利動向に注目
9月4日の東京市場は日経平均が前日比806円46銭高の65,020円94銭で5営業日ぶりに反発しましたが、8月31日〜9月4日の週間では2.09%安と続落しました。9月7日の週は8日の日本GDP改定値、10日のECB会合、11日の米CPIを経て、15〜16日のFOMC・17〜18日の日銀会合へとつながる金利イベント週です。
日経平均は週間2.09%安、9月4日は806円高で反発 来週はFOMC・日銀会合控え金利動向に注目
今週(8月31日〜9月4日)の振り返り
2026年8月31日〜9月4日の週の東京株式市場は、日経平均株価が前の週末(8月28日)の66,406円から9月4日終値65,020円94銭まで、週間で1,385円(-2.09%)の下落となりました。週の値幅は高値がおよそ66,500円、安値がおよそ64,500円と振れ幅の大きい1週間でした。
週半ばの9月2日は、米国とイランを巡る緊張の高まりを背景に原油価格が5%超急伸し、日米の長期金利も同時に上昇したことから、東証プライム全33業種が軒並み下落する全面安となりました。9月3日は米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けてやや慎重な見方が広がり、円高が進む場面もありました。
週末の9月4日は、前々日の9月2日に中東情勢の緊迫化などを背景に6.42%安まで売られていたソフトバンクグループが、傘下Arm(アーム)株の上昇やAI関連の新モデル発表を材料に11.78%高の5,590円まで急伸。この1銘柄の押し上げ効果が大きく、日経平均は前日比806円46銭高(+1.26%)の65,020円94銭で5営業日ぶりに反発して週を終えました。TOPIX(東証株価指数)も前日比1.19ポイント高の4,103.23ポイント、東証グロース市場250指数も21.57ポイント高の797.66で取引を終えています。
米雇用統計とドル円・米国株の動き
9月4日夜(日本時間)に発表された米8月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比16万2千人増と、ダウ・ジョーンズ社がまとめた市場予想(5万3千人程度の増加)を3倍以上上回る強い結果となりました。失業率は市場予想通り4.1%で横ばい、労働参加率は61.4%から61.6%に上昇しています。業種別では接客・レジャー業で5万9千人、地方公共部門の教育で4万2千人がそれぞれ増加した一方、情報産業は2万3千人の減少でした。過去の集計値も上方修正され、合計で5万5千人分が積み増されています。
強い雇用統計を受けて、9月15〜16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ観測が意識され、CME FedWatchが示す25ベーシスポイントの利上げ確率は前日の49.4%から60.2%まで上昇しました。ニューヨーク株式市場ではこれを嫌気してダウ工業株30種平均が前日比271ドル86セント安(-0.51%)の5万3,414ドル25セント、S&P500種株価指数が29.11ポイント安(-0.38%)の7,718.60、ナスダック総合指数が77.07ポイント安(-0.29%)の2万6,506.99で取引を終えました。為替市場ではドル円が一時156円75銭までドル買いが進んだ後、日銀の利上げ観測や当局による円安是正への警戒感から円が買い戻され、155円34銭まで戻して引けています。
投資初心者の方は、雇用統計や金利観測といった短期的なニュースで一喜一憂するよりも、こうした金利変動の影響を受けにくい財務体質の企業を、IRDBの財務健全性スコアランキングや自己資本比率ランキングで確認しておくのも一つの方法です。
来週(9月7日の週)以降のイベント
- 9月8日(火)8:50: 日本の2026年4〜6月期GDP改定値(2次速報)発表予定。1次速報は消費・投資の弱さから市場予想を下回りましたが、法人企業統計で設備投資の底堅さが確認されており、上方修正となれば9月17〜18日の日銀会合を前に円高材料として意識される可能性があります
- 9月10日(木)21:15: ECB(欧州中央銀行)政策金利決定。0.25%の利上げが市場でおおむね見込まれており、ラガルド総裁の会見内容が今後の金融政策の方向性を占う材料になりそうです
- 9月11日(金)21:30: 米8月消費者物価指数(CPI)発表予定。前月比+0.4%、コア指数+0.2%が市場予想で、9月15〜16日のFOMCの判断材料として注目されます
- 9月15〜16日: 米FOMC開催予定。強い雇用統計を受けて利上げ観測が高まる中、政策金利の決定内容が焦点です
- 9月17〜18日: 日銀金融政策決定会合開催予定
決算シーズンの谷間から、雇用統計・物価指標を起点に各国の金融政策と金利の動きへ市場の関心が移る時期が続きます。IRDBでは企業ごとの業績推移データを随時更新していますので、気になる企業の数字は一次情報とあわせて確認してみてください。
ワテのひと言
1週間トータルで見たら2%安やのに、最終日だけソフトバンクGはん1銘柄が11%も跳ねて806円も指数を持ち上げるいうんは、ほんま極端な相場でんな。原油高から一転、雇用統計で利上げ観測が強まったり、思惑がコロコロ変わる週やった。こういう時こそ日々の値動きに振り回されんと、金利がどっちに転んでもビクともせん財布の強い会社をコツコツ見極めとくんが、商いの目利きいうもんですわ。
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