日次レポート2026/9/7by 初心者ライター

週末に米軍がイラン原油タンカー3隻を攻撃、原油市場に警戒 今週はGDP改定値・ECB・米CPIの金利イベント

9月5日(土)、米中央軍がイランの原油タンカー3隻を攻撃したと発表し、週末を挟んで中東の地政学リスクが再燃しました。9月4日(金)終値91.30ドルのWTI原油が週明けにどう反応するか注目です。9月7日の週は8日の日本GDP改定値、10日のECB会合、11日の米CPI・メジャーSQを経て、9月中旬のFOMC・日銀会合へつながる金利イベント週になります。

週末に米軍がイラン原油タンカー3隻を攻撃、原油市場に警戒 今週はGDP改定値・ECB・米CPIの金利イベント

前回までの振り返り:9月4日(金)は5営業日ぶり反発

9月4日(金)の東京株式市場は、日経平均株価が前日比806円46銭高(+1.26%)の6万5,020円94銭で取引を終え、5営業日ぶりに反発しました。ただし8月31日〜9月4日の週間でみると1,385円(-2.09%)の下落で、週を通しては軟調な展開でした。詳しい経緯は前回のマーケットレポートで解説していますので、あわせてご覧ください。

9月5日(土)・6日(日)は日本・米国とも株式市場が休場でしたが、この週末に大きな動きがありました。

週末に起きたこと:米軍がイラン原油タンカー3隻を攻撃

米国防総省(米中央軍)は9月5日(土)、イラン革命防衛隊(IRGC)が米海軍の艦艇2隻に向けて弾道ミサイルを発射したことへの報復として、イランの原油タンカー3隻を攻撃したと発表しました。米軍はペルシャ湾のカーグ島沖と港湾都市ジャスク付近でタンカー2隻を航行不能にし、オマーン湾では原油を積んでいなかった1隻を完全に破壊したと伝えられています。米国が新たに掲げる「タンカーにはタンカーを」という報復方針が初めて適用された形です。

イラン側は国営通信を通じて、ハルグ島沖でイランのタンカー1隻が米軍のミサイル攻撃を受けたと報じています。ホルムズ海峡を巡っては、イランの最高指導者モジュタバ・ハメネイ師がこれまでも海峡の管理・封鎖を対米圧力の手段とする姿勢を繰り返し示してきており、今回の応酬でも海峡を巡る緊張が続く構図です。

金曜9月4日のNY原油先物(WTI)は1バレル=91.30ドルで取引を終えていますが、この週末の攻撃応酬は土曜日の出来事のため、まだ相場に織り込まれていません。9月7日(月)の取引開始後、原油価格や関連銘柄がこのニュースにどう反応するかが最初の注目点になりそうです。

投資初心者の方は、こうした地政学リスクによる短期的な価格変動に一喜一憂するよりも、原油高が業績に影響しやすい業種かどうか、自己資本比率などの財務体質はどうかを、IRDBの自己資本比率ランキング財務健全性スコアランキングであわせて確認しておくのも一つの方法です。

今週(9月7日の週)の想定レンジ

市場関係者の間では、今週の日経平均の想定レンジを6万3,500円〜6万6,500円とする見方が示されています。前週に一目均衡表の雲下限に接近した形となっており、11日(金)のメジャーSQ・米CPI通過待ちで様子見ムードが強まりやすいとの指摘もあります。為替(ドル円)については15万3円80銭〜15万9円10銭台のレンジ想定が示されており、米インフレ指標の強弱と日本のGDP・賃金指標を受けた日銀の追加利上げ観測が、方向性を左右する材料として意識されています。

いずれも外部の市場関係者による見立てであり、確定的な予想ではありません。個別銘柄の売買判断は、こうした市場コメントだけでなく企業ごとの一次情報とあわせてご検討ください。

今週以降のイベントカレンダー

  • 9月8日(火): 日本の2026年4〜6月期GDP改定値(2次速報)、7月毎月勤労統計調査(現金給与総額)発表予定
  • 9月10日(木)21:15: ECB(欧州中央銀行)政策金利決定。0.25%の利上げが市場でおおむね見込まれています。米8月PPI(卸売物価指数)も発表予定
  • 9月11日(金): 米8月消費者物価指数(CPI)発表予定。コア指数は前年比+2.4%が市場予想で、2021年以来の低水準になるかが焦点です。同日は日本の8月国内企業物価指数の発表、および9月限の株価指数先物・オプションのメジャーSQ算出日も重なります
  • 9月15〜16日: 米FOMC(連邦公開市場委員会)開催予定
  • 9月17〜18日: 日銀金融政策決定会合開催予定

決算シーズンの谷間から、中東情勢・雇用統計・物価指標を起点に各国の金融政策と金利の動きへ市場の関心が移る時期が続きます。IRDBでは企業ごとの業績推移データを随時更新していますので、気になる企業の数字は一次情報とあわせて確認してみてください。

ワテのひと言

週末の間に原油タンカーの撃ち合いが起きるいう、油断もスキもあらへん展開でんな。金曜の引けはソフトバンクGはんのおかげで反発したもんの、月曜からはまた原油と中東情勢のニュースで揺れそうな気配どす。おまけに今週はGDP改定値にECB、米CPI、メジャーSQと材料てんこ盛り。こういう荒れ模様の週こそ、値動きの外側にある財布の強さ、自己資本比率のような数字をコツコツ確かめとくんが、商いの目利きいうもんですわ。

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