日経平均反落、AI・半導体株に売り 9月相場は米雇用統計とFOMCが焦点
8月31日の東京市場は、FRBウォーシュ議長のタカ派発言を受けた米利上げ観測でAI・半導体関連株が売られ、日経平均は前週末比93円63銭安の6万6,311円93銭で反落。ドル円は160円台に乗せ約1か月ぶりの円安水準に。9月相場は雇用統計とFOMCが焦点です。
日経平均反落、AI・半導体株に売り 9月相場は米雇用統計とFOMCが焦点
前日(8月31日)の振り返り
2026年8月31日の東京株式市場で、日経平均株価は前週末比93円63銭安(-0.14%)の6万6,311円93銭で取引を終え、反落しました。前週末28日の米エヌビディア決算を受けて見直し買いが入っていたAI・半導体関連株に、この日は売りが先行しました。
きっかけは、28日(日本時間夜)にジャクソンホール会議で行われたケビン・ウォーシュFRB議長の講演です。「基調インフレ率が目標に向かっていると確信できなければまだやるべきことがある」といったタカ派的な内容と受け止められ、これを受けて米長期金利が上昇。金利上昇はグロース(成長)株にとって重荷となりやすく、週明けの東京市場でも半導体関連株を中心に売りが出る展開となりました。取引時間中には下げ幅を広げる場面もありましたが、後場にかけて売りが一巡し、終値では90円台の下落にとどまりました。
為替市場では円安が進み、ドル円は160円09銭前後と、前日の159円39銭前後から70銭ほど円安方向に振れました。これは2026年7月31日以来、約1か月ぶりの水準です。
今日(9月1日)の注目点
9月1日は、米7月JOLTS(雇用動態調査)求人件数と米8月ISM製造業景況指数の発表が予定されています。週前半にはG7・G20財務相・中央銀行総裁会議も控えており、為替や金融政策を巡る要人発言の有無にも関心が集まりそうです。
米国の労働市場は7月分の統計で雇用者数が前月比2.3万人減、5月・6月分もあわせて10.3万人下方修正されるなど、減速を示す内容が続いていました。今回のJOLTS・ISM統計が同じ方向を示すのか、それとも下げ止まりを示すのかによって、9月のFOMCに向けた利上げ観測の強弱が左右されやすい地合いです。投資初心者の方は、日々の指標一つひとつに一喜一憂するよりも、IRDBの財務健全性スコアランキングのような、短期の金利動向に左右されにくい企業の実力を示す指標もあわせて確認しておくとよいでしょう。
明日以降のイベント
- 9月2日(水): 米8月ADP雇用統計が発表予定
- 9月4日(金): 米8月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率)が発表予定。労働市場の減速傾向が続くかどうかに市場の関心が集まります
- 9月15〜16日: 米FOMC(連邦公開市場委員会)開催予定。ウォーシュ議長のタカ派発言を踏まえ、利上げの有無や政策金利の先行き方針が焦点になりそうです
- 9月17〜18日: 日銀金融政策決定会合開催予定。2024年3月のマイナス金利解除以降、段階的に正常化を進めてきた日銀の次の一手にも注目が集まります
決算シーズンの谷間から、金融政策と為替の動きへ市場の関心が移る時期が続きます。IRDBでは企業ごとの業績推移データを随時更新していますので、気になる企業の数字は一次情報とあわせて確認してみてください。
ワテのひと言
ウォーシュはんの一言でAI・半導体株がぐらついて、ドル円も160円の大台に乗ってきましたな。せやけど後場にかけて下げ幅が縮んだあたり、まだ売り一色いうわけやおまへん。9月は雇用統計にFOMC、日銀会合とイベントが目白押しでっけど、こういう時こそ目先の値動きに振り回されんと、気になる会社の決算数字や健全性スコアをじっくり見直しとくんが、商いの基本でっせ。
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