ドル円160円台に回復、ウォーシュ議長のタカ派発言余波続く 週明け31日の東京市場に注目
8月28日のNY市場でウォーシュFRB議長のタカ派発言を受け米長期金利が上昇し、ドル円は160円09銭と7月30日の為替介入後初めて160円台を回復。29日・30日は国内外とも市場休場のため、週明け31日の東京市場がこの流れをどう織り込むかに注目です。
ドル円160円台に回復、ウォーシュ議長のタカ派発言余波続く 週明け31日の東京市場に注目
週末の振り返り(8月28日 NY市場)
2026年8月28日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比273円58銭高(+0.41%)の6万6,405円56銭で取引を終え反発しました。前日27日の米エヌビディア決算を好感した半導体株買いが支えとなった格好です。
この日の夜(日本時間)には、米カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール会議でケビン・ウォーシュFRB議長が議長就任後初の基調講演を実施。「基調インフレ率が目標に向かっていると確信できなければまだやるべきことがある」と述べるなど、インフレ抑制を重視するタカ派的な内容と受け止められ、これを受けて米長期金利が上昇しました。
金利上昇を受けて米国株式市場(NY市場、8月28日=米東部時間金曜)は反落。NYダウ工業株30種平均は前日比9ドル45セント安(-0.01%)の5万3,559ドル99セント、ナスダック総合指数は同138.93ポイント安(-0.52%)の2万6,402.42ポイントで取引を終えました。
為替市場ではドル買いが加速し、ドル円は一時159円41銭まで下押しした後160円20銭まで上昇し、160円09銭で引けました。これは2026年7月30日の政府・日銀による為替介入以降、初めて160円台を回復した水準です。
29日(土)・30日(日)は日米ともに市場が休場でした。ウォーシュ議長の発言や為替の動きについては上記の通り報道内容を確認していますが、週末をまたいだため、その後の追加の材料や市場参加者の受け止めの変化については原稿執筆時点で確定した情報が出そろっていません。
今日(8月31日)の注目点
東京市場は週明け31日から取引を再開します。週末にかけてドル円が160円台まで上昇したこと、米長期金利が上昇したことを受け、輸出関連株など為替の影響を受けやすい銘柄群の値動きに関心が集まりやすい地合いと言えます。一方で、米金利上昇はグロース株(成長株)にとっては重荷になりやすい面もあり、どちらの要因がより強く意識されるかは実際の寄り付き以降の値動きを見て判断する必要があります。
投資初心者の方は、週末の要人発言ひとつで為替や金利の見方が変わることがある、という点を押さえておくとよいでしょう。個別の値動きを予想するよりも、IRDBの財務健全性スコアランキングのような、短期のニュースに左右されない企業の実力を測る指標を確認しておくのがおすすめです。
明日以降のイベント
- 9月1日(火): 米7月JOLTS(雇用動態調査)求人件数、米8月ISM製造業景況指数が発表予定
- 9月2日(水): 米8月ADP雇用統計が発表予定
- 9月4日(金): 米8月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率)が発表予定。7月分は前月比2.3万人減、失業率4.1%で、5月・6月分もあわせて10.3万人下方修正されるなど労働市場の減速を示す内容だったため、今回の結果に注目が集まります
- 9月15〜16日: 米FOMC(連邦公開市場委員会)開催予定。ウォーシュ議長の講演内容を踏まえ、政策金利の方針や経済見通しの公表に注目度の高い会合となりそうです
決算シーズンの谷間から、金融政策と為替の動きへ注目が移る時期が続きます。IRDBでは企業ごとの業績推移データを随時更新していますので、気になる企業の数字は一次情報とあわせて確認してみてください。
ワテのひと言
土日はさんでも、ウォーシュはんのタカ派な物言いの余韻はしっかり残っとりましたな。ドル円が160円の大台に戻ってきたいうんは、為替介入後としちゃなかなかの動きでっせ。せやけど、これで先の相場がどう転ぶかは週明けの寄り付き見な分かりまへん。こういう時こそ、目先の値動きに振り回されんと、気になる会社の決算数字や健全性スコアをじっくり見直しとくんが、商いの基本でっせ。
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