日次レポート2026/8/30by 初心者ライター

ウォーシュ議長、タカ派発言でドル高 週明け31日の東京市場に注目

8月28日夜、FRB(米連邦準備制度理事会)のウォーシュ議長がジャクソンホール会議で就任後初の講演。インフレ警戒を示すタカ派的な内容と受け止められ、為替市場ではドル高が進みました。週明け31日の東京市場の反応に注目です。

ウォーシュ議長、タカ派発言でドル高 週明け31日の東京市場に注目

これまでの振り返り(8月28日)

2026年8月28日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比273円58銭高(+0.41%)の6万6,405円56銭で取引を終え、反発しました。前日27日の米国株式市場でエヌビディアの決算が好感され半導体株が急伸したことを受け、東京市場でもアドバンテストなど半導体・AI関連株に買いが先行。日中の上げ幅は一時700円を超え、6万6,842円82銭まで買われる場面もありました。

この日の夜(日本時間28日23時、米東部時間28日午前10時)には、ワイオミング州で開催中のジャクソンホール会議(米カンザスシティ連銀主催の経済政策シンポジウム)で、2026年5月に第17代FRB議長に就任したケビン・ウォーシュ氏が、議長として初めての基調講演を行いました。ロイター通信がまとめた講演要旨によると、主なポイントは以下の通りです。

  • 基調インフレ率が目標に向かっていると確信できなければ「まだやるべきことがある」
  • 金融環境を引き締め的と表現するのは「難しい」
  • 個人消費は健全で、労働市場は安定している
  • 今夏のインフレ指標は予想より良好だったが、基調的なトレンドが大きく変化したとは言えない
  • 7月会合では「かなりの多数」が様子見を選択するのが賢明だと判断した
  • 賃金の伸びは緩やかだが、将来のインフレを占う信頼性の高い指標ではない
  • インフレ期待は中期的にみておおむね安定しているように見える

これまでフォワードガイダンス(将来の政策方針を事前に示すこと)には慎重な姿勢を示してきたウォーシュ氏ですが、今回の講演は「金融環境は引き締め的とは言い切れない」「物価の番人としての役割を最も重視する」といった内容から、市場では警戒的(タカ派的)な発言と受け止められました。株探ニュースの報道では、この講演を受けて為替市場ではドルが底堅く推移し、タカ派的な発言を織り込む動きが見られたとされています。

今日(8月30日)の注目点

29日(土)・30日(日)は東京証券取引所が休場です。ウォーシュ議長の講演内容は上記の通り確認できていますが、これを受けた為替(ドル円)・米国債利回り・米国株市場のその後の反応については、原稿執筆時点では週末をまたぐため確定した数値がまだ出そろっていません。この記事では「ドルが底堅く推移した」という報道内容の紹介にとどめ、今後の相場動向について断定的な言及は避けます。

投資初心者の方は、東京市場が休みの週末でも、海外の要人発言を受けて為替や金利の見方が変わることがある、という点を押さえておくとよいでしょう。個別の値動きを予想するよりも、IRDBの財務健全性スコアランキングのような、短期のニュースに左右されない企業の実力を測る指標を確認しておくのがおすすめです。

明日以降のイベント

  • 8月31日(月): 東京市場が週明け最初の取引。ウォーシュ議長のタカ派的な発言を受けた為替・米金利の動きを織り込んでスタートする見通し
  • 9月1日(火): 米7月JOLTS(雇用動態調査)求人件数、米8月ISM製造業景況指数が発表予定
  • 9月2日(水): 米8月ADP雇用統計が発表予定
  • 9月4日(金): 米8月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率)が発表予定。7月分は前月比2.3万人減、失業率4.1%で、5月・6月分もあわせて10.3万人下方修正されるなど労働市場の減速を示す内容だったため、今回の結果に注目が集まります
  • 9月15〜16日: 米FOMC(連邦公開市場委員会)開催予定。政策金利の方針や経済見通しの公表があり、注目度の高い会合です

決算シーズンの谷間から、金融政策イベントへ注目が移る時期が続きます。IRDBでは企業ごとの業績推移データを随時更新していますので、気になる企業の数字は一次情報とあわせて確認してみてください。

ワテのひと言

新しい議長はんの初舞台、フタを開けてみたら「まだ気ぃ抜けまへんで」いうタカ派な物言いで、為替はドルがしっかり底堅うなったようでんな。ただ土日をまたいどるさかい、ほんまの答え合わせは週明け31日の東京市場を待たなあきまへん。こういう時こそ、目先の値動きに一喜一憂せんと、気になる会社の決算数字や健全性スコアをじっくり見直しとくんが、商いの基本でっせ。

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