起業チェックリスト

会社設立の前後にやること(法人設立届・青色申告・社会保険・労働保険など)を提出先つきで一覧化。ダウンロードして進捗管理にも使える起業チェックリストです。

会社設立の手続きは、法務局での登記だけでなく、税務署、地方自治体、年金事務所、ハローワークなど多岐にわたる公的機関への届出が必要です。提出先と期限を把握し計画的に進めましょう。

会社設立で「やること」の全体像

会社を設立して事業をスムーズにスタートさせるためには、法務局での「設立登記」を行う前後に、さまざまな公的機関への手続きが必要となります。

起業の手順は大きく分けると以下の4段階に分類されます。

  1. 設立前の準備: 事業計画の策定、会社形態(株式会社・合同会社など)の選択、商号・事業目的・本店所在地の決定、会社印鑑の作成、資本金の準備などを行います。
  2. 設立手続き: 定款を作成して認証(株式会社の場合)を受け、資本金を払い込んだうえで、管轄の法務局へ法人設立登記を申請します。登記申請を行った日が会社の「設立日」となります。
  3. 設立直後の届出: 登記完了後、税金・社会保険・労働保険に関する各種届出を行います。提出先は税務署(国税)、都道府県税事務所・市区町村(地方税)、年金事務所(社会保険)、労働基準監督署・ハローワーク(労働保険・雇用保険)と多岐にわたり、それぞれ提出期限(原則○日以内)が決められています。
  4. 事業開始後・継続作業: 業種に応じて必要な許認可の取得、金融機関での法人口座開設、日々の記帳や決算に向けた会計体制の構築を進めます。

提出期限や必要書類は、事業規模や従業員雇用の有無、自治体ごとのルールによって異なる場合があるため、事前に各公的機関の窓口や公式Webサイト等で詳細を確認しながら進めることが重要です。


設立前の準備

やること内容必要書類提出先
事業計画の策定資金計画や事業内容を整理。融資申請や資金調達の基礎となるため事前に準備事業計画書なし(自社・金融機関等)
会社形態・概要の決定株式会社、合同会社(LLC)などの会社形態、発起人・役員構成を決定なしなし(社内検討)
商号・目的・本店所在地の決定類似商号や事業目的の適格性(許認可要件等)を確認。不確かな場合は管轄等に要確認定款原案なし(法務局等で事前相談可)
印鑑(実印・銀行印・角印)の作成設立登記や口座開設などで使用する会社用印鑑(代表者印等)を発注なしなし(印鑑作成業者)
資本金の準備および出資者の確定資本金額および発起人ごとの出資額を決定。業種ごとの許認可要件にも注意なしなし(発起人・出資者)

設立手続き

やること内容必要書類提出先
定款の作成・認証発起人が定款を作成。株式会社等の場合は公証役場で認証を受ける(合同会社は認証不要)定款、発起人の印鑑証明書 等公証役場(株式会社等の場合)
資本金の払い込み発起人代表の個人口座へ資本金を振り込み、口座通帳のコピー等で払込を証明払込証明書、通帳のコピー等なし(登記書類へ添付)
法人設立登記の申請申請日が会社設立日となる。オンラインまたは窓口にて申請設立登記申請書、定款、発起人決定書、就任承諾書、印鑑届出書 等法務局(管轄登記所)

設立直後の届出

やること内容必要書類提出先
法人設立届出書(国税)の提出設立日から原則2か月以内に提出法人設立届出書、定款の写し、株主等名簿 等税務署(所轄)
青色申告承認申請書の提出設立日から原則3か月経過した日または最初の課税期間終了日のいずれか早い日の前日まで青色申告承認申請書税務署(所轄)
給与支払事務所等の開設届出設立後(または最初の給与支払日)から原則1か月以内に提出給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書税務署(所轄)
源泉所得税の納期特例の承認申請給料計算・支給を開始する際に提出(小規模事業者の特例・任意提出)源泉所得税の納期の特例に関する承認申請書税務署(所轄)
法人設立届出書(地方税)の提出設立日から原則1か月以内(自治体ごとに異なる場合があるため要確認)法人設立届出書、定款の写し、登記事項証明書 等都道府県税事務所・市区町村(※東京23区は都税事務所)
健康保険・厚生年金保険の新規適用手続き役員報酬の支給や従業員雇用に伴い、設立から原則5日以内に手続きを行う健康保険・厚生年金保険新規適用届、法人登記簿謄本 等年金事務所(所轄)
労働保険関係成立届の提出従業員(パート・アルバイト含む)を1人でも雇用した場合、関係成立の日から原則10日以内に提出労働保険関係成立届、領収済通知書 等労働基準監督署(所轄)
雇用保険事業所設置届の提出従業員を1人でも雇用した場合、事業所設置日の翌日から原則10日以内に提出雇用保険事業所設置届、雇用保険被保険者資格取得届 等ハローワーク(公共職業安定所)

事業開始後

やること内容必要書類提出先
各種許認可の申請・取得飲食業・建設業・古物商など許認可が必要な業種の場合、事業開始前に取得が必要(所要期間等は要確認)各許認可申請書、定款、履歴事項全部証明書 等各管轄行政庁(警察署・保健所・都道府県等)
法人口座の開設設立登記完了後、履歴事項全部証明書等を持参し申請(口座開設審査に時間を要する場合あり)履歴事項全部証明書、印鑑証明書、定款、代表者本人確認書類 等各金融機関(銀行・信用金庫等)
会計・経理体制の構築帳簿の記帳、会計ソフトの導入、税理士との顧問契約などを進める請求書、領収書、通帳コピー 等なし(自社内・契約税理士)

ダウンロードして使う

チェックリストは Excel でダウンロードして進捗管理にお使いいただけます。

無料テンプレート一覧へ

よくある質問

会社設立後、まずどこへ何を届け出ればいいですか?

設立完了後は、まず税務署へ「法人設立届出書」や「青色申告承認申請書」などを提出し、あわせて都道府県税事務所や市区町村へ地方税に関する届出を行います。その後、年金事務所で健康保険・厚生年金の手続きを行うのが一般的な流れです。

社長(役員)一人で起業する場合でも、労働保険や雇用保険の手続きは必要ですか?

役員のみで従業員を雇用しない場合は、労働保険(労災保険)および雇用保険の加入手続きは不要です。従業員(パート・アルバイト含む)を1人でも雇った段階で、労働基準監督署やハローワークへの届出が必要になります。

提出期限を過ぎてしまった場合はどうなりますか?

手続きによっては遅れて提出しても受け付けられる場合がありますが、「青色申告承認申請書」のように期限を過ぎると初年度の青色申告が受けられなくなるなど、税制上の不利益が生じる届出もあります。万が一遅れそうな場合は、速やかに所轄の窓口や税理士などの専門家へご相談ください。

関連情報でさらに調べる

全国法人検索 企業・地域統計 不動産相場(オフィス) 全国の役所 全国の税務署

出典: 法務省・国税庁・日本公証人連合会・日本年金機構等の公表情報を編集部が整理。制度・費用・様式は改正されることがあるため、手続き時は各公的機関の最新情報をご確認ください。編集: 全国法人検索(houjin.goo.to)